猪巣
ししす現在では見かける事がほとんど無くなった
出雲地方では古くから作られてきた猪巣(ししす)※を
初代がお菓子として残すことを考えて考案した焼き菓子です。
炊きあがり直前に鹿の子豆を混ぜ込んだ漉し餡を
薄い生地で包餡し じっくり時間を掛けて焼き上げると
ホロホロと口の中で広がる口溶けの良い餡になります。
口の中でスッと消える甘みのお菓子です。
初めて召し上がる方でもどこか懐かしい感じのするお菓子です。
※刈り入れの終わった晩秋の出雲平野に散見する新藁を積んで造った藁塚を、
その姿が猪の粗毛に似、質朴枯淡な形が猪のねぐらを連想させることから
昔から藁塚 のことを猪巣とよんでおりました。